車だったら一つのタイヤが錆ついてはダメ。ダンスは二人で踊るもの。リーダーが100なら、私は150の 力があってこそ、リーダーの100%を生かせるモノ。だから、私は、リーダーの何倍も頑張らなければと自分に言い聞かせ続け頑張りました。













ダンスを始めてわずか1年半で武道館で行われた、インターナショナル オープン戦(当時サンケイ杯)に初出場し、しかもいきなり第8位という好成績を頂き、何としても将来チャンピオンにならなければと意を固めました。
ブラックプール、全英選手権のライジングスター戦において、本人は決勝で精魂尽き果て、もうダメだなと思ったのに「優勝」と発表があったときは、驚きと共にうれしさと感謝で泣きながらフロアーに登場し有名になりました。
この大会ほど名誉な事はないといわれているブラックプールの全英選手権で、まだ初めの頃一度決勝まで勝ち残ったことがあります。決勝のメンバーには、世界チャンピオンのリチャード・グリーブをはじめ多くの有名な選手がおりましたが、フロアーで皆が我々を取り囲みよかったねと握手してくれました。感激で、自分達は決勝は、のりにのって踊ったことを覚えています。

数々の好成績を残しながらもチャンピオンへの道は遠く、決勝のフロアーを踏み続けながらも16年もかかってやっとチャンピオンの座を獲得した時の「長かったなぁーっ」という思いと共に「続けてよかった」「私はやっとリーダーをチャンピオンにすることが出来た」という使命感達成の想いと、ここまで続けてこられた感謝の気持ちと共に重さのある喜びでした。